孵化
2007年 06月 17日
朝の森に埋めた
小さなたまご
孵化を待たずに
朝は
その命を
また違う朝へと手渡した
森はたまごをはぐくみ
永遠をかけて
守り続け
やがて
気が遠くなるほどの
多くの朝がみまかれたのち
たまごは突然
孵るのかもしれない
何も知らずに
何一つ悟らずに
それでよいのだと思う
命をつなぐということは
そういう風にもっと
あっけらかんとしているのかも
by soraemori
| 2007-06-17 00:55
| 降ってきたコトバ