譲れない空
2007年 06月 22日
居場所をなくした空が
落下する朝
宇宙の片隅で生まれた別の神が
両手を広げてこの空を
譲り受けようとしていた
私たちの慣れ親しんだ朝の
私たちが慣れ親しんだ空を
ぱさり
ぱさり
身にまとおうとしていた
いけません
いけません
それだけは譲れません
異なる神の
異なる息の匂いをかぎながら
私たちは大慌てで拾い集める
脆く崩れた空の断片を
急いでつくろえば
まだ間に合うかもしれない
まだ間に合うかもしれない
そう祈りながら
2005-09-06 21:16
by soraemori
| 2007-06-22 01:33
| いつか昔に書いた詩