冬の欠片
2011年 06月 19日
この部屋に冬の欠片をさがしている
開け放つ窓の向こう
白い空をさがしている
踏み出す勇気も
とどまる勇気も
どちらももてずに
私はずっとさがしているのだ
受け止めてくれたあの日々を
どこにも行かず
ふざけあってばかりいた二人
あの部屋の窓は
明るかったね
あなたのからだは
とても
あたたかだったね
燃え盛る炎のかたわら
しじまだけが
二人を包んでいた
そこから先の時間も
あのとき
火にくべてしまえば
よかったのかもしれない
by soraemori
| 2011-06-19 14:46
| 恋歌