冬の部屋
2008年 11月 20日
死んだ時計の居る部屋
過去のどこかに居た空
隔てるものは
薄曇りの窓
隔てられているものは
ああ
真冬の切れっ端
刻まない時間が
私を刻み続けていく
さく
さく
さく
だんだんと
細かくそがれていく
さく
さく
さく
薄っぺらになればなるほど
少女に帰り
薄っぺらになればなるほど
過去は近づき
さく
さく
さく
さく
さく
さく
ほら
透き通った私を見てよ
それはやがてこの部屋で
冬に同化してゆく体
誰にも見つからないよう に
ここにずっと
隠れている理由
by soraemori
| 2008-11-20 12:30
| いつか昔に書いた詩