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亀裂




昨日(さくじつ)のどこからか
隙間風が吹きぬける

朝と夜の境目に
見落としたものはなかったか




亀裂をさぐり当てたなら
この唇で塞ぐのだ

凍える舌をさしこめば
真冬の風と 私の胸と 
ようやく静かな
寝床へと就く
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by soraemori | 2008-11-21 08:42 | いつか昔に書いた詩

冬の部屋




死んだ時計の居る部屋
過去のどこかに居た空

隔てるものは
薄曇りの窓

隔てられているものは
ああ
真冬の切れっ端



刻まない時間が
私を刻み続けていく
さく
さく
さく
だんだんと
細かくそがれていく



さく
さく
さく
薄っぺらになればなるほど
少女に帰り

薄っぺらになればなるほど
過去は近づき



さく
さく
さく

さく
さく
さく


ほら
透き通った私を見てよ



それはやがてこの部屋で
冬に同化してゆく体


誰にも見つからないよう に
ここにずっと
隠れている理由
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by soraemori | 2008-11-20 12:30 | いつか昔に書いた詩


        

       少しずつ切り取って行く

               魂の古びたところから
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by soraemori | 2008-11-18 15:00 | 降ってきたコトバ



衣替え過ぎし日の香を抱きしめる


セーターの穴見て仕舞うデジャ・ヴかな


からころと懐冷やす冬満月


冬の月寒かろうただ寒かろう


指寒し残り二枚の暦かな
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by soraemori | 2008-11-12 17:42 | 俳句みたいな

ためらい




愛されていなかった
愛していたのに


愛されてはいなかった
愛し続けていたのに




風が行きすぎるのを待って
歩き出すことを思う


秋はためらい
冬が来る前に
最後の迷いを胸に沈めて





大丈夫
私は強いから

本当はとても
強い人なのだから
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by soraemori | 2008-11-01 11:31 | 未完成

眠る大地




時が過ぎ


残された
われらの傍らに
堪えて眠る
大地の孤独


深いしじまの果てに
みまかれた秋を想い
なつかしい
春の笑顔を夢に描いて

大地は眠る


空に添い寝を
乞うように
両の腕(かいな)を
投げ出したまま
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by soraemori | 2008-11-01 11:30 | いつか昔に書いた詩




落ちる

閉ざす

眠る






紡ぐ

つぐむ

たゆたう

この日々
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by soraemori | 2008-11-01 11:14 | いつか昔に書いた詩

...


by 時任さとみ
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